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まずは、この動画をご覧ください

日経産業新聞 ビジネススキルのコーナーでご紹介いただきました!

4月4日付、日経産業新聞「パーソナル&スキル」のコーナーに掲載されました。

これを取材して下さった記者さんは、企業報道部所属の方なのですが、以前、政治部にいらした際に、帰宅する政治家を門前で待ち、ハイヤーから降りてから門に入るまでの10歩ほどの間に、こちらからの質問や言葉の投げかけに、反応させるのに苦労した、とのお話しをしてくださいました。

このエレベーターピッチは、15秒~30秒ほどのきっかけトークです。

相手の方が、「ん??」「え、なにそれ?」とレスポンスをされたらしめたものです。

 


エレベーターピッチ本が出版されました!

2014年12月8日にエレベーターピッチ本が出版されました。

3%のビジネスエリートだけが知っている

『15秒で口説く エレベーターピッチの達人』(祥伝社)です。

 

エレベーターピッチとは、きっかけトークです。

  • 新しい企画の提案を上司があっさりとOKしてくれたら!
  • 営業先で、セールストークを最後まで聞いてくれたら?
  • 電話営業で、簡単にアポを取ることができたら??
  • 合コンでお気に入りの相手が熱心に自分の話しを最後まで聞いてくれたら?

もし、こういったことが自分の思うままにできたら、どんなに楽でしょう!

忙しい相手に言いたいことを伝え、自分の思い通りに相手を動かす。

それも後まわしにされることなく、今すぐに!

それを可能にするのが、きっかけトーク「エレベーターピッチ」です。

営業やテレアポの名手、

時間をわすれて聞き入るスピーチの達人、

そしてファーストクラスに乗るような第一線で活躍するビジネスパーソンらの話し方も、もっともっと先を聞きたくなるようなきっかけ作りを工夫し、注力されています。

まずは、15秒間の話し方をブラッシュアップしてまいりましょう。

本書は、社内での研修や勉強会などでお使いいただけるよう、ワークブックとして活用していただければと思います。どんどん書き込んで、レベルアップしてください。

 

 

 

 


非言語メッセージが果たす役割

コミュニケーションにおける、Non Vrebal (非言語メッセージ)が果たす役割について解説します。

私たちは会話をするとき、言語によるメッセージの量は30~35%、非言語によるメッセージの量は65~70%だといわれます。つまり、私たちは非言語メッセージから多くの情報を得ているのです。

たとえば、視線からは正直さ、身だしなみからは前向きや真剣さ、態度や姿勢からは誠実さを感じ取ります。

コミュニケーションとは、

  • 口から出る「言葉」そのものと、
  • 「言葉」をのせている声やスピード、イントネーション、トーン
  • 「言葉」を発している人物の服装や態度、姿勢 など
  • 人物の感情

などが絡み合いながら総合的に作用しています。

話し言葉の内容にかかわらず、常に意識すべきNon verbal (非言語)要素を確認しておきましょう。

エレベーター研究会 主宰 美月あきこ


自分で感じている自分の声のギャップ

企業研修の中で、受講生のロールプレイングの様子を撮影し、その映像を見ていただくというプログラムがあります。お客様に接客や営業をしているシーン、上司に報告をしているシーン、病院やクリニックの診察室で患者様に説明をするシーンなどです。

ご覧になった後、ほとんどの方が顔を真っ赤にして目を背けようとします。そして、「普段のわたしの声はこんな風ではありません…」などとおっしゃるのです。他の方が聞くと、いつもの声なのに、です。

あなたにも、同じような経験はありませんか。

このように、自分で感じている自分の声 と 他人が感じている自分の声には、かなりのギャップがあるものです。もしも自分が、良くない印象の声を出していたとしても、自分ではなかなか「気付く」ことができないのです。

自分から意識的に良くしようとしない限り、絶対に改善されないのが  や 話し方 なのです。

エレベーター研究会 主宰 美月あきこ


あなたは1分間で何文字話せますか?

私が「話す」ときにいつも心がけていることは、話すスピードです。

一般的に、ゆっくりとはっきりと話すことが重要だと言われますが、私はそれは違うと思っています。

相手が話の内容をすぐに認識できる時の話し方は、スピード感を持って話すべきです。一方、相手にとって未知のことを話す場合には、相手の理解度にあわせて自分の話すスピードを調整し、相手がしっかりと聞きとれて理解できるスピードで話すように努力することが大切です。

よって、一律にゆっくり話すべきというような、話し方教室で教えられているやり方はナンセンスです。

相手にあわせて、といいましても、例えば大勢の前で話すような方は、「○●(打合せ、会議、プレゼンテーションなど)のときはこのぐらいのスピードで話しをする」という目安をいくつか決めておき、オ―ディエンスの反応や状況を見ながら調整していくべきでしょう。

ちなみに、一般的な日本人は1分間に「300」文字を話します。プロのアナウンサーは、「350」文字と少し増えるそうです。つまり、原稿用紙1枚弱の情報を1分間で正確に伝えることが出来るそうです。

ついでに、漫才師のオール阪神巨人さんは「679」文字。少々早口目の久米宏さんは、「500」文字程度を話します。

短い時間でより多くの情報を提示するには、出来るだけ速く話すこと。ただ、あまりにも速く話すと、聞き取りにくかったり相手の理解が追いつず、コミュニケーションが成立しないので、自分の速さと相手の理解度を絶えず測っていくことが求められます。

 


情報伝達力 アドバンテージをとられている理由

私たちは、なぜ伝えることが苦手なのか?

まず、アメリカの学者、エドワード・T・ホールによる、コンテクスト文化とコミュニケーションスタイルの概念についてお話ししましょう。

日本は、「ハイコンテクスト文化」の典型例としてよく挙げられます。

共通の認識や社会常識を共有し、言葉がなくとも「あうん」の呼吸で通じ合える、そんな同質で均質な文化。それがハイコンテクスト文化です。確かに、日本人は相手とのコミュニケーションの中でも相手の気持ちを察してくみ取ろうとします。

一方、「ローコンテクスト文化」というのは、多民族・多文化であるために、出来るだけ表現をクリアにわかりやすくする必要があるとされます。アメリカで暮らしたり、ビジネスの経験のある人はおわかりのように、クドイほどの契約社会です。「情報」をあの手この手でしっかりと伝えておかなければ、誰も何もわかってはくれないのです。「言わずともわかってくれるだろう」という甘い考えは通じない社会です。しかし、多くの情報を自分から発信していけば、受け入れられやすく、溶け込みやすい文化ということがいえます。

では、改めて同図の「情報依存度」の箇所をご覧ください。

私たちは「ハイコンテクスト文化」の中にいるために、たとえ表情が乏しくても、ジェスチャーが小さくても、話し方がフラットでも、話し言葉の意味や内容が不明瞭であったとしても、相手がきちんと察して理解をしようとしてくれてきました。相手を察することに長け、「あうんの呼吸」「以心伝心」などのハイコンテクストな文化に頼ってきたこと、それから小さなころから話し方についてきちんと学んできていないことがあげられます。

これらの結果が、言語や非言語でのコミュニケーション力が低いとされている所以なのです。

始めることに遅いことはありません。

言語・非言語両面からのアプローチでコミュニケーション力をUPさせませんか。

 


メッセージマップを使ったピッチ

15秒ピッチです。

メッセージマップを使いながら、わかりやすく解説されています。

石鹸で有名な、グローバル企業「LUSH」の15秒ピッチです。


「エレベーター・ピッチ」を成功させる10の準備

エレベーターは、決して広くない空間です(ものすごく面積の広いエレベーターというのも、どこかに存在するのかもしれませんが…笑)。
なので、「エレベーター・ピッチ」は、必然的に相手と近接して行われるスピーチになります。
ここまで近接した会話というのは、「エレベーター・ピッチ」以外に無いかもしれません。

近接した会話だからこそ、うまくいけば相手に親近感や好印象を持ってもらいやすいです。
反面、失敗すると、相手は不快に感じやすく、「そばに居てほしくない」とすら思われてしまいかねません。

では、どうしたら相手に好感を抱いてもらう「エレベーター・ピッチ」ができるようになるでしょうか。
まず欠かせないのは、何を置いても念入りな準備に尽きます。

「エレベーター・ピッチ」を成功させるための、その基盤となる準備には、次のようなものが挙げられます。

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『ワーキング・ガール』 (米 1988)

「ワーキング・ガール」という映画をご存知でしょうか。

この、1988年公開のハリウッド映画のあるシーンで繰り広げられる会話が、「エレベーター・ピッチとは何か」を端的に表すものになっています。

「ワーキング・ガール」の舞台は、ニューヨーク・ウォール街。投資銀行のM&A部門で働く女性秘書・テスが主人公です。テスの上司であるキャサリンが骨折で入院している間、テスは期せずして、他の会社で働くジャックとともにM&Aの取引を進めることになりました。しかし、退院したキャサリンは、部下のテスが取引を順調に進めていること、それに自分の恋人であるジャックの気持ちがテスに向いていることに腹を立て、テスを貶めます。窮地に追い込まれていく、かわいそうなテス。そんな中、映画の最終局面で、M&Aを進めていた会社の社長とテスが、たまたま同じエレベーターに乗り合わせるのでした。

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