あなたは1分間で何文字話せますか?

私が「話す」ときにいつも心がけていることは、話すスピードです。

一般的に、ゆっくりとはっきりと話すことが重要だと言われますが、私はそれは違うと思っています。

相手が話の内容をすぐに認識できる時の話し方は、スピード感を持って話すべきです。一方、相手にとって未知のことを話す場合には、相手の理解度にあわせて自分の話すスピードを調整し、相手がしっかりと聞きとれて理解できるスピードで話すように努力することが大切です。

よって、一律にゆっくり話すべきというような、話し方教室で教えられているやり方はナンセンスです。

相手にあわせて、といいましても、例えば大勢の前で話すような方は、「○●(打合せ、会議、プレゼンテーションなど)のときはこのぐらいのスピードで話しをする」という目安をいくつか決めておき、オ―ディエンスの反応や状況を見ながら調整していくべきでしょう。

ちなみに、一般的な日本人は1分間に「300」文字を話します。プロのアナウンサーは、「350」文字と少し増えるそうです。つまり、原稿用紙1枚弱の情報を1分間で正確に伝えることが出来るそうです。

ついでに、漫才師のオール阪神巨人さんは「679」文字。少々早口目の久米宏さんは、「500」文字程度を話します。

短い時間でより多くの情報を提示するには、出来るだけ速く話すこと。ただ、あまりにも速く話すと、聞き取りにくかったり相手の理解が追いつず、コミュニケーションが成立しないので、自分の速さと相手の理解度を絶えず測っていくことが求められます。